Kokudou Quest
国道をただひたすら意味もなく端から端まで走りぬく。ただそれだけのことです。
No.84:'99.07.17 |
382km(山梨県南巨摩郡増穂町〜栃木県宇都宮市) |
近鉄平端駅(…→R25名阪国道)亀山(東名阪→東名)清水(R1→R52)
増穂町(R140)熊谷市
(R407→R17…→R462)本庄児玉(関越道)昭和(群馬r65→R17)
沼田市(R120)日光市(R119)宇都宮市
(R4…→R400)西那須野塩原(東北道)白河
(R4…→R289)西郷村大黒屋
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夜中-11:00 |
国道MLのオフミがR289西郷村末端部に位置する大黒屋で開かれるとあって、
上田氏とともに大黒屋を目指す。
なお、近鉄平端は16日出発、日付が変わったのは東名の上。
完走国道について
(左が起点、右が終点。矢印の向きは今回の走行の向き。←→は双方向完走。)
R140(埼玉県熊谷市←山梨県南巨摩郡増穂町)
増穂町から甲府市の区間は、平成になってからの追加区間。
R52から分岐後、わかりにくい道なりや、かなり意味不明なややこしいトレースが続き、
R314倉吉市のような自国道の下をくぐるところもある。
道自体の方もセンターラインがなかったりとしょぼいところも多い。
甲府市にてR20と一瞬だけ重複後、R20の北側、国道過疎地帯へ突入。
最近の雁坂トンネルの開通及び周辺の整備により、適度な抜け道となり、
比較的大型トラックが多くなっている。
普通車710円の雁坂トンネルはずっと直線でかったるい。
しかし、その後のループ橋は夜の照明がなかなかきれい。
その後、大滝村〜荒川村〜秩父市の区間は少々だるい道が続くが、
寄居町のR254交点付近あたりから4車線道路が続き快適な道路になっている。
しかし、信号の連携は悪すぎ。
R17にぶつかって終了。
R120(栃木県日光市←群馬県沼田市)
R17から分かれ、何か異様に急な坂を登っていく。
これが「いったいこれはどこへ連れていかれるんや?」という雰囲気の坂なんだけれども、
なぜか出てきた先は沼田市街中心部。非常に妙な気分にさせられる。
沼田市街を抜けた後は、沼田インター付近のみ上等な道路で後はイマイチ。
ひたすら前の車についていくだけというつまらない展開。
これが観光道路の宿命か…。
椎坂峠、金精峠においても速度差が発生。
そして日光市へ突入。まだ朝早いので渋滞はなし。
戦場ヶ原付近は人がボーっと歩いていたりするので、走行には注意すべし。
そして中禅寺湖付近では青看がR120は二手に分かれているように表示されている。
しかし、どうやら様子を見ると右側の方(湖畔)の方だけ国道の模様。
おそらく無用な渋滞を避けるための配慮なんではないだろうかと推測。
そしていろは坂。
第一いろは坂は下り一方通行。下りにするにはもったいないような道。
上り一方通行にしてラリーストの走りが見てみたいような道である。
また、第二いろは坂は、明智平までは上り一方通行。
右車線が乗用車専用、左車線は二輪やバスの専用車線のはずなのであるが、
みんな結構適当に走っている。
坂を下ってしばらく走ると、日光宇都宮道路(有料)分岐点。
ぼーっとしているとそのままそっちへ連れていかれるような構造になっているので注意。
最後、日光市中心部神橋が起点。
R119(栃木県日光市→栃木県宇都宮市)
R120神橋を右折するとそこからR119が始まる。
日光・今市・宇都宮と3市を通るだけの短い国道。
日光中心部を抜けるとひたすら杉並木と市街地を抜けていく。
一部の区間においては、並木道とごく普通の道が国道として併走している区間があり、
並木道の方は南向き一方通行。なかなかよい道である。
普段は宇都宮市内は渋滞するらしいのだが、この日は4車線になる手前のみ少し流れが悪い程度で
特に問題がなかった。
あまり天気がよくなかったからだろうか?
西白河郡西郷村末端R289登山道標識
R289を西へ進むと妙にキレイなトンネルが現れ、それを抜けると
急に奈落の底へ突き落とされるようなぼろい道路になる。
そしてしばらく走ると、旅館が見える。これが、甲子温泉の旅館大黒屋。
周辺の風景より、どうみてもこれが国道には見えないのであるが、
まだここもR289なのである。
その証明として、その大黒屋の離れ(写真1)の間にあるベンチの向こうへ足を進めていくと、
驚くことにこんな風景が現れる(写真2)。
さらに山を登っていくと、今度はただの木の棒に取りつけられたこんな標識に
ありつける(写真3、4)。
実は、この道はちょっとした登山道なのであるが、これも国道なのである。
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写真1 大黒屋離れ | 写真2 登山道最初のR289標識 |
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写真3 木の棒に取りつけられたR289標識 |
写真4 写真3の拡大図 |
しかしなぜ、このようなことになってしまったのでしょうか?
元々は大黒屋の前の道(写真1付近)は、やっぱり大黒屋の所有だったそうです。
ところが戦後、測量ミス等があって村道指定されてしまい、挙句の果てに国道にまでのぼりつめてしまいました。
末端の向こう側である下郷町とを結ぶ現在建設中の「甲子道路」完成後は、
大黒屋の前の道は大黒屋に返還されることになっているようですが、どうせならば、
返還される前にその持ち主である国(管理は県)に大黒屋の前の道の舗装工事をやってもらいましょうということで、
その際、大黒屋の前の道路も国道であることを明示するために県に頼んで登山道部分に標識を立ててもらう
こととなったらしいです。
直接取材された坂本さん、情報提供どうもありがとうございました。
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